一般にあまり評価が芳しくない本作。個人的も神ゲーとはいいがたいが、クソゲーというのは流石に違うと思う。評価としては佳作ぐらいで凡ゲーよりはちょい上とか。
まずストーリー自体はまとまっている。前作ソウルハッカーズをプレイしておく必要はなし。前作のファンが楽しめたかは分からないが本作デビューの私としては悪くなかった。すぐ仲間が揃ってコヴェナント争奪からラストとまとまっている。特に鉄仮面との攻防は面白く、ニセモノのコヴェナントを使ったトリックはハラハラしたし、その正体が分かってからの展開、最後の哀しい戦いとソウルハック失敗からのフィグ闇落ちと終盤しっかりアツイ展開になっていった。完成度は決して低くない。
ただ登場キャラが少なく、世界の危機なのに小規模な感じが拭えない。がっつりストーリーに関わるのはプレイアブル４人にフィグ、鉄仮面、ゼオン、マンゲツ、アッシュぐらい(公式サイトみたらキャラの少なさがわかる)
これにペルソナやメガテンと比べてのボリュームの少なさが合わさり、廉価版ペルソナみたいに揶揄されることになった。(決して一つのゲームとしてボリュームがないわけではない)
キャラの深掘り、エピソードなども大体ソウルマトリクスに集約されている。メインストーリーでやって欲しかった。アロウの友カブラギとのアツイ戦い、みたいな感じになってるけどプレイヤーはカブラギのこと知らないのでイマイチ盛り上がれない。メインストーリーで死んでからソウルマトリクスでエピソードが描かれる、というのは遅い。戦う前にやってくれ。
ダンジョン探索はシンプルに面白くない。ソウルマトリクスは景観全く同じで発売当時はダッシュもスキル使わないとできないのでダルイ。(現在はできる)ギミックもなくあってもただの迷路。ワープのギミックもほぼ運ゲーでヒントなし。本編のダンジョンも基本微妙。後半のダンジョンはギミックがあるが個人的にはあまり面白くなかった。なぜ発売時にダッシュがなかったのか・・・
戦闘や育成はやはり面白い。相変わらず難易度が高いがシステム自体はシンプル。弱点をついてサバトで総攻撃という流れは普通にいい。サマナーズスキルもかなり大事で戦略性もある。
本作はペルソナ２などの装備する悪魔で弱点もステも変わるシステム、全員ワイルドみたいな感じなので悪魔の育成は超重要。悪魔合体なんかはいつもの感じで安定して面白いです。
ペルソナとメガテンを足して２，５で割ったような作品。激長ボリュームではないのでアトラス入門としては悪くないと思う。ただやはりペルソナの魅力には届いておらず、続編としてインパクト弱いかな。
