ケートロのゲーム情報局

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レビュー風感想 スーパーマリオブラザーズワンダー

 どうもケートロです!

 まーた久しぶりになってしまいましたが。「スーパーマリオブラザーズワンダー」を完全クリア(証6個取得、全ステージ完全クリア)したので感想を書いておきます。

 もともとこの記事は自分が数年後に振り返った際に「あのゲームどんなんだっけ」ということが思い出せるように書いているんですよね。なので旬は完全に過ぎてますが書きます。よろしくお願いします。(久々なのでどういう書き口だったかも覚えてません)

 今回は良い点を中心にまとめます。

 過去作からの「ワンダー」

 いわゆるオールドスタイルの横スクロールアクションではあるものの、あらゆる面で本作には「変化」させようとする意志を感じ取れる。

 わかりやすい例として

・本作の舞台がキノコ王国ではなくフラワー王国

・ピーチが攫われずプレイアブル化し、デイジーヨッシーも使える

・デザインを一新、キャラは表情豊かに

・いくつかのステージを好きな順に遊んだりスキップしたり出来る

といったものがあげられる。特にキャラクターへの愛着がわきやすくなり、魅力が増している。

 もちろん本作の目玉であるワンダーフラワーを用いた「ワンダー」もその一つだろう。本作のステージ(余談だが一つ一つのステージが短めになっているのでテンポがよく飽きにくい、探索要素の回収もしやすい)の中に隠されているワンダーフラワーをとるとステージが大きく変化する。土管が動き出したり急に音ゲーが始まったり見下ろし視点になったりマリオが変身したり・・・

 当然一つのステージ内でプレイ体験が思いっきり変化するので新鮮味を味わえる。加えて「ステージのコンセプトからは逸脱していない」点もポイントだ。マリオがステージにいた敵に変身するし、ステージにいた敵がデカくなるし、骨だったものがドラゴンとして復活するし・・・としっかりとした統一感を感じられる。

 それによりワンダーが想像できる部分も(人によっては)無いこともないのですが、全体としてこの「ワンダー」は完成度が高く、横スクアクションに新しい風を吹き込むことに成功したと言える。

 真の意味での「万人向け」

 ゲームバランスは秀逸である。基本的にマリオシリーズは「初心者向け」ではなく「万人向け」が求められる。つまりゲーム初心者がクリアまで遊べるような難易度調整を前提としながら、ゲーム上級者やシリーズファンでも楽しめるように工夫しなければならない。これまでのマリオは段階的に難易度を徐々に上げてきた。その上げ方が秀逸だったからこそ「スーパーマリオブラザーズ」は人気になったわけだ。時代が進み、ゲームに慣れた人が多くなってきてからは、コース自体の難易度をあげて上級者を楽しませつつ救済要素(無敵キャラのトッテンやおたすけブロックなど)によって初心者でも遊べるようにしていた。これがNewマリオシリーズである。

 一方本作では「自由度」によって万人向けを実現している。決まった順番にコースをクリアしていくのではなく、ある程度開けたマップの中でいくつかのコースから選んでプレイすることが出来るのだ。コースのクリアやワンダーフラワーの取得で手に入る「ワンダーシード」を一定量集めることで先に進める仕組み(3Dマリオみたいなもの)を採用しているため、難しいコースはスキップすることができる。コースには難易度が設定されているため、初心者は簡単なコースだけをプレイし、上級者は難しいコースもプレイする、といったオープンワールドにも似た自由度がある。序盤から高難易度のコースにも挑戦できるため、上級者でもダレずにプレイできるのが素晴らしい点となっている。

 加えて後述のオンライン要素もあるため、誰でも遊びやすいものになっている(とはいえ全体的に本作の難易度はあまり高くない。上級者は条件を満たすとプレイできるスペシャルワールドの攻略や完全クリアに挑戦して欲しい)

 ゆるいつながりのオンライン要素

 あまりにも素晴らしすぎるオンライン要素が本作のもはや一番大きいポイントかもしれない。ソウルシリーズからインスパイアを受けたのか定かではないが、とにかく良い。本作では見知らぬ人とオフラインのように4人プレイすることは出来ない。というより相手に直接干渉する(いわば邪魔をする)ことはできないのである。

 本作では同じ時間にプレイしている他のプレイヤーがコースに「ライブゴースト」として出現する。自分がミスしたときにゴーストに触れると復活できたり、アイテムを上げたりできるだけで邪魔にはならない。そもそも「一緒にプレイしてる感」を誰にも迷惑かけずに味わえるだけでも嬉しいのだが、自分がミスしたときに「助けてー」とゴーストに近づいていったり、反対にミスしたゴーストを助けてあげたり、といったゆるいつながりがとても楽しい。オンラインの敷居の高さを完全に克服しながら、その楽しさだけを抽出したようなこのシステムは賞賛に値するだろう。(難しそうな地点の前にパネルが置いてあると嬉しくなる)

 気になる点

 ボス戦はやや気になる。本作はボスのクッパJrもワンダーによって戦い方がワールドごとに変化する。しかしボスがクッパJrのみでバリエーションがない点は気になる(もちろんクッパはいるし楽しい)。同じクッパJrなのにこんなにワンダーによって変化するのか!という驚きを与えたかったのは理解出来るが、ブンブンぐらいはいてもよかったのではないだろうか。

 また、バッジをつけているときにスピンジャンプが出せないのは気になった。これにより操作しにくいことがあった。(個人的にはゾウの鼻アタックとダッシュのボタンが同じなのも気になった)

 気になった点はそれぐらいで、非常に完成度の高い作品である。ロードも長くなく、ボリュームも2Dアクションとしては及第点であると感じた。

 まとめ

 開発者インタビューでもあるが、本作は今までの2Dマリオからの変化が強く意識されており、新たな2Dアクションの基礎を作り上げたといえる。3Dマリオにあった自由度やアクションの多彩さを導入し、完成度の高い作品に仕上がっている。とりあえず誰でも遊ぶべき作品になっていると感じた。