ゲームとしての最大のポイントは「アツさ」。
1つ1つのエピソードと待ち受ける敵「メビウス」との戦いが全部アツイ。序盤のウロボロスの力を得るところ(ランツセナ、ユーニタイオン)は完全にラスボス戦。というかずっとラスボス戦レベル。
アグヌス側のウロボロス解禁シーンもよかった。
後半のミオ生存トリックは読めない。生きてるんだろうなとは思いつつまさかそういう感じになるとは・・・でも捕まったミオの独白は大号泣した。やばかった(当時の精神状態もあったけど)。
アツイだけではなく世界の真相もわかる過程もなかなかによく、驚きっぱなしだった。
ストーリーや世界観については説明不足な点もあり最終決戦辺りでケヴェスアグヌスが協力するくだりは「なんでケヴェス協力してくれてるの?」と、少し乗り切れなかった。DLC期待。
キャラの深掘りも素晴らしい。主人公格のノアミオ以外もよくタイオンの描き方はお見事。ちょっと不快なコンタクトからのひっくり返し方は脱帽だった。セナだけ少し深掘りが薄くセナ固有のサイドストーリーもほぼゴンドウメインだったので残念。
敵側も特にNとMはよかったがXとYをあんなあっさり倒すのは気になった。倒した後にムービーあってもよかったのでは?
バトルは普通に面白かった。癖はあるが慣れるしウロボロスのダイナミックなバトルもあるのでいい。拒否感は感じなくていい。クラスも多彩で育成もしっかり出来、サイドクエストクリアで上限解放できたりとサイドを遊ぶ意義もあった(とはいえつまらないしやる意義も薄いサイドも多い。龍が如くみたいな全てにストーリーがあるのが好き)
一番の問題は過去作との繋がりを前面に出して宣伝したこと。実際世界観はつながってるし過去キャラもいるが、少なくとも過去作をプレイしていないと楽しめないなんてことは全くない。ファンサービス兼世界観を120%理解しきるぐらいのものなので、過去作含めた宣伝をしないほうがもっと売れたのでは?今作からでも遊んでくれ。
エンディングの締め方は完璧。別れるという終わり方はちょっと気になり「一緒に暮らしてくれ!」と本気で思ったが、各ペアの会話最高。歴代ゲーム史上最高クラスのキスシーンなんじゃないか?シティでの伏線込みで。
結論としては非常に面白かったです。気になるところもあるけどアツさが全てを吹き飛ばしました。ゲームのインタラクティブ性のたまものですね!
プレイ時間はメインストーリークリアと女王仲間にして、主人公6人のサイドストーリーをクリア。ヒーロークエストは大体クリアして覚醒クエストとその他サイドはほぼスルーして約75時間でした。