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ファイアーエムブレムエンゲージは個人的傑作【レビューまとめ】

 どうもケートロです!

 今回はファイアーエムブレムエンゲージのレビューをしていきますが、発売から時間が経っているので簡潔に要点を記していきます。

 ファイアーエムブレムエンゲージは2022年1月に発売されたシミュレーションRPGです。

 このゲームは前作「風化雪月」から真逆といっていいほどにゲームデザインが変わっており、一部ファンからは否定的な意見があがっています。しかし、このゲームが面白くない、なんてことは全くありません!

 前作と比較するとそのギャップに面を食らってしまうかもですが、このゲームは「覚醒」以降の流れを受け継いだ優れた作品に仕上がっています。

 早速まとめていきましょう!

 

 ストーリー

 ストーリーが薄いと散々言われているわけですが、別にそんなことはないと思います。確かに前作は分岐式でシリアスかつ重厚なものだったので、それと比べると…みたいなことはあるわけですが、そもそも前作とは方向性が違うわけで、本作は王道ファンタジーものになっています。主人公の神龍が仲間との出会いや別れを繰り返しつつ、邪龍を倒すために冒険するストーリーは、しっかりとアツくなることができます。戦記ものではないですが特に後半はまさかの展開や待望の仲間加入もあり、興奮しっぱなしでした。メインキャラである王族4人を初めキャラの魅力も健在で、個人的にはとても楽しめました(ちなみにキャラが記号的で魅力がないという意見もありますが、これは前作におけるメインの級長以外の生徒もストーリー内で多くの台詞があることや支援会話の膨大さ、設定の細かさなどのギャップと、本作のキャラが第一声からキャラづけがすぐわかるようになっている(金持ち、僕っ子、パリピなどなど)に加えそれが尖っていることによってキャラが浅く感じてしまうことが原因になっていると思います(メインキャラ以外は風化雪月以前と同じく加入時以外ストーリー中の台詞がほぼない)。実際は支援会話などをしっかり見るとどのキャラも魅力的で、使っていくうちに愛着が沸くと思います。良いキャラ多いですよほんとに)

 1ルートのみでストーリーが長すぎることもなく、シリアスになり過ぎないとても丁度いいものでいいストーリーだとは思いますが、序盤は展開が読めてしまう(こいつ死ぬな、と思った奴がしっかり死ぬ)ことと、世界観の深掘りが(前作のとんでもなさに比べると)少し足りないことが気になったポイントです。紋章士関連や神龍があがめられているわけなど世界観の設定はいろいろあるはずなのでDLCや資料集での補完に期待したいです。

 ゲームシステム

 私はSRPGガチ勢ではなく、難易度ノーマルかつカジュアルでクリアしているので細かいところまでいう資格があるのかといわれるとなんともですが、とはいえかなり完成度が高いと感じています(前作よりバランスがいいと評判)。

 復活した3すくみには新要素「ブレイク」が追加され、より重要なものになりました。それに本作の要たる紋章士が加わり、SRPGらしからぬド派手で楽しいものになっています。だからといって紋章士があればヌルゲーになるのか、といわれるとそんなことはなく、むしろ紋章士を活用しないと上手く戦えないようになっているところにゲームデザインの美しさを感じました。そもそも歴代主人公や人気キャラである紋章士を用いているだけで楽しいのにすげえ。ちなみに難易度はノーマルだと高くないので初心者も楽しめます。

 本作は育成の面白さも図抜けています。そもそも本作のキャラはどれもしっかり成長しますし、覚醒と同じく無限にレベル上げができるため好きなキャラを最強にできます。また、紋章士から強力なスキルを継承することも可能であり、どのキャラにどんなスキルをつけるべきなのか、どの紋章士をつけるべきなのか考えるのが非常に面白いです。連戦マップなんかもあるので育てたキャラで挑む場所も用意されています。

 他にもキャラや紋章士との支援をあげたり、武器を強化したりなどいろいろな育成要素があるのがよかったです。遭遇戦の敵が強いうえ出撃枠が全編通して少ないため2軍落ちしたキャラを育成するのが難しいのだけは残念ですね…

 ちなみに本作にもアドベンチャーパートのようなものがあり、拠点の「ソラネル」を探索したり、キャラと交流したりすることができますが前作ほどの重要性はありません(スルーしても問題ないレベル)。前作はアドベンチャーの比率が多く、それが作品の魅力になっている一方、ゲームテンポの悪さにもつながっていました。特に後半はダレてくるし、とはいえスルーもできない重要度になっていたので、ただバトルをしたい、ストーリーを知りたい、という人は不満に感じていたのではないかと思います。私も正直だるくなっていました。本作はその比率が下がったので個人的にはいいと感じました(個人差あり)。支援会話が前作よりやや短くなったのも個人的にはサクサク読めることで、支援会話を回収してランクをあげることへの面倒さが緩和される良い点だと思っています

 グラフィック

 Switch史上最高峰といって過言ではないグラフィックは見過ごせません。前作からもかなり進化しています。特にムービーシーンはあまりにも鮮やかすぎて見とれてしまいました。ムービー明けの会話シーンの背景が逆にチープに見えてしまうぐらい。

 Switchでもここまでのレベルが出せるのか・・

 また、何といってもキャラのモデリング、これがとんでもないです。実際のゲーム映像をみるのが手っ取り早いわけですが、ものすごく作り込まれています。ヤバいです。

 加えて、戦闘シーンのモデリングも過去作から進化しており、戦闘シーンを見ているだけで楽しめるようになっています。SRPGはアクションより少しダレやすい部分があるわけですが、本作はそれが全然ないです。RPGがハマらない人にも遊んでみてほしいです。

 

 ということでエンゲージのレビューでした。本作は個人の感性にぶっささる作品で、今年遊ぶゲームのなかでも上位に挙がると確信しています。とはいえファイアーエムブレムに何を求めるのか、キャラの魅力なのかシリアスな戦記モノなのかゲームシステムなのかによって評価が変わる作品であることも事実です。FEは作風が変化していっているシリーズではありますが、前作でシリーズにハマった、という人は合わないかもですねー

 ただ本当に面白いしストーリーも全然悪くないので、キャラデザがちょっと…とかSRPGって難しそう…とか考えている人も是非遊んでほしいです。

 個人的傑作、それでは!